食感なのか、具材なのか、甘さなのか、辛さなのかなどテーマを決めてひとつの商品を完成させていきます。その中でもパンの生地の美味しさは重要な要素のひとつだと思いますので、そのパンにあった製法、ストレート法、中種法、ポーリッシュ法、低温長時間発酵、湯ごね、自家製天然酵母ルバン種などを使い分け配合も複数の粉や調味料（三温糖や粗塩など）をオリジナルブレンドし、季節によって割合を変えます。例えば梅雨と夏の時期ならば、サクサクしたものやパリッとしたものは湿度で特徴が出にくくなります。そんな時にはサクサクやパリッとした特徴が出る粉の割合を増やしたり、暑さで甘さがくどくなると糖分を控えたりしながら実際食べてみて今一番美味しいと思える生地作りをしています。

そしてパンの中の具材も同様に大切で、できる限り自家製にこだわっています。パン屋さんの定番といえるカスタードクリームは朝一番に炊き上げて急速に冷やし鮮度の良い出来立てクリームを使い、カレーパンの具は半日以上コトコト煮込んだやわらかお肉と野菜たっぷりのカレーを愛情込めて作っています。その他にも色々な具材を手作りしています。そして一手間二手間三手間と想いを込めて作るパンを、できる限り美味しい状態で食べていただくために同種類を一日数回に分けて焼き上げ鮮度よい“焼きたてパン”を今日も焼いています。